4.13.2014

Tokyo, a crossroad of ethnics

Tokyo is a city of Asia. In this Asian city, there was an African music "Mbira" performance. Musicians were not only African but Japanese and American. The audience were Japanese, American and French. Africa, Asia, America and Europe. There was a crossroad of ethnics. This crossroad was exciting and attractive. Absolutely mbira music is fantastic.

 ここはアジアの一都市である東京。その東京でアフリカ・ジンバブエの民族楽器・ムビラのライブが行われた。ミュージシャンは、アフリカ人、そして日本人、アメリカ人だ。アフリカの音楽をアジアで演奏し、ミュージシャンはアフリカ・日本・アメリカ。観客も、日本人、アメリカ人、フランス人と国籍が様々。東京・吉祥寺の外れにあるビル地下1階のバーという極めて小さい1点に、地域属性が異なるものが幾つも交わり、成立していることが大変面白い。そして、このムビラ・ライブは大変盛り上がった。皆が踊る動画を見てもらえれば判ると思う。

ムビラジンバブエの魅力的な民族楽器である。指ピアノとも言われるムビラのサウンドはとても素晴らしい。このようなエスニック・ミュージックには熱烈なファンがいる。そして、ジンバブエに長く滞在したことのある私には、深い思い入れのある音楽だ。しかし、マーケット規模となると、アメリカンポップスなどの巨大マーケットとは比較のしようがない。 おそらく日本人のほとんどが、この日、ムビラのライブが行われていること自体を知らなかったであろう。そのライブを、アメリカ訛りの英語を話す20人ほどの外国人たちが聴きに来て、踊っていた。不思議に思って、ライブ後に、特に派手に踊っていた1人、そしてもう1人と聞いてみた。すると、その2人から、ニューヨークに住んでいるがフランス人なのだ、との答えが返ってきた。しかも、日本滞在はわずか4日間とのこと。短い滞在の貴重な一晩を、このライブに充てているということになる。わざわざこのライブに来るなんて、ムビラが本当に好きなのですね、と聞くと、実は、ムビラを聴くのは今夜が初めてなのだという。彼らは何故ここに来ているのか、話していて、なんとも不思議な気持ちになった。ニューヨークの音楽事情は分からないのだが、アメリカ人のNora Balaban(ノラ・バラバン)さんは、ニューヨークでは著名なムビラ奏者なのかもしれない。
Dance! Originally mbira is a kind of dance music in Zimbabwe.
ダンス! ジンバブエでは、ムビラを聴くと皆踊り出す
sound of mbira
ムビラの音色

 この夜は、集まった人たちは国籍もバラバラなので、交わす挨拶もそれぞれの文化のスタイルに合わせることになった。日本人とは会釈。ジンバブエ人とは、ミュージシャンらしくラスタスタイルで手のひらを激しく合わせ、アメリカ人たちとは握手を。フランス人は、求めに従い頬へのキスとなった。
ニューヨークから来たというアメリカ人の1人は、「ニューヨークは、他のアメリカの街とは違う。様々な民族文化が共存する特別な街だ」と言っていた。きっとそうだと思う。しかし、東京も、ニューヨークに負けないくらい、様々な民族・文化が交わる交差点のような街なのではないか、と思えた夜であった。

 Musicians:
   Nora Balaban (U.S.A.)
   Eddy Munetsi Tirikoti (Zimbabwe)
   Sumi Maekawa (Japan)
   Masa Sakurai (Japan)

 Place:
   Africa Tairiku (Tokyo, Japan)